ミシン修理

去年の最後の仕事がコレ。

動かなくなったということなので電気系か機械系のどちらかと予想しつつ事情聴取してみたら「ハンドルも動かない」ということで、実際回そうとしても全然回らなかったので機械系と断定。じゃあ最初に注油して様子を見ようと説明書のお手入れのページに従い指定されたところに注油…しようとしたが白黒写真で黒く潰れた所に黒矢印で書かれていてポイントが良く判らん。しかも使い回しかロット違いか知らんけど写真と実物が微妙に違うのでさらに判らん。というわけで利用者である母上に質問。


「これ前に手入れしたときはどこに注油してたの?」
『見てもよくわかんなかったからやってない』
「…一度も?」
『そう』
「……。これって俺の記憶にある限りだと最初からあった気がするんだけど何年物だっけ?」
『20年くらい?』
20年以上使っててメンテ0回かよ!

いやぁ思わず大笑い。20年以上メンテ無しでよく動いてたなと。そのくせ最初に中を開けたときに結構綺麗な状態だったりするし。うちの母上は機械に強くはないが物持ちが異様に良いというのを改めて確認。
まぁそんなわけで何も当てになるものがないということで、適当に分解して埃を掃除機で吸いつつ勘と経験で注油。数カ所ほど注したら動くようになったので、特にどこか破損したとかではないようであり一安心。一通り注油したら元通りに組み立てて修理完了。ミシンなんかも今ならボタンとマイコンで電子が進んでいそうだけど、こちらは年代物なので動力がモーターな以外は全てメカ。これはこれでいいところもあるので結構好き。

で、丁度帰ってきた父上にミシンの話をしたところ。


『そのミシン、買ってから一年半くらいしたらメーカーが潰れたんだよな(笑)』

それってメーカ修理不可ってことじゃねぇか。そんなところにまで地雷いらんがな…

ちなみにメーカ→「リッカー - Wikipedia」。倒産が1984年なので27年モノということらしい。